グアム旅行記 予約から帰国まで(旅行編2 グアム滞在と帰国)

海外旅行

2023年7月下旬にグアムに旅行しました。

5年間の海外ブランクがあったので、新たな気づきがありました。旅行の様子を「準備編1~3」と「旅行編1~2」に分けて、気ままに書いていきます。今回は「旅行編2」です。

前回の旅行編1はこちらです。

ホテル

全般

Westin Resort Guamに宿泊しました。

建物は築年数が経過している模様で、日本の築年数が浅いWestinホテルと比較すると建物の古さを感じます。しかし、清掃は十分実施されており、レセプションやゲストサービスの対応は礼儀正しく、プールサイドバーのスタッフは明るくフレンドリーです。

私の感覚では、宿泊客は6割が日本以外のアジア人、2割が日本人、1割が米軍人、1割が台風被害復興関係者でした。

ホテル内にコインランドリーがあるので便利でした。ランドリーマシンにカードリーダーもついているのでくれジッドカード払いも可能です。2階(?)の少し奥まった場所にあり、ランドリー部屋の中は外から死角になっているので、深夜に女性一人で行く際は注意した方がよいと思いました。

部屋

宿泊したのはPartial Ocean Viewの高層階でした。部屋の広さは十分で部屋のベランダからは、ビーチと陸側の両方が見渡せます(上の写真です)。バスタブと、シャワートイレがあるのが日本人にはありがたいです。

高層階の部屋だったからなのかもしれませんが、(ビーチリゾートホテルによくある)夜の生バンド演奏(Westin Guamはロビーで開催しています)や、近隣の遊園地の音も部屋の中では気になりません。夜11時を過ぎると本当に静かでした。ベッドの寝心地が非常に良いのは私と妻の共通した感想です。

部屋でのWi-Fiは接続当初は低速でWeb検索にも不自由する速度ですが、5分ほどするとブラウザにパスワード入力画面が現れますので、指定されたパスワードを入力すると高速になります(ホテルWi-Fiの参考情報を準備編1に記述しました)。高速化後はYouTubeは快適に視聴できました。

完璧な部屋の準備と備品動作、そして細やかな気配りは日本が世界一だと思います。海外では高級なホテルであってもこの面で日本と異なるように感じる場合がありますが、その代わり海外のリゾートホテルは日本よりもフレンドリーでリラックスした雰囲気があります。これは日本と海外との文化の違いだと思います。

ホテルに要求がある場合はフロントかゲストサービスに伝えます。簡単な案件であれば部屋の電話から、込み入った案件は対面で行います。その際は明確に、丁寧な表現で依頼しましょう。アメリカは自己主張の国、そしてホテルとゲストは対等です。

これは過去の海外経験からの一般論です。ご参考まで。

台風の影響

2023年5月にグアムを襲ったスーパー台風Mawarの被害はまだ残っており、ホテル内のイタリアンレストランはクローズ、海側のエレベータは運航停止、その他にも閉鎖している施設がありました。

朝食

一階のビュッフェレストラン(Taste)で食べました。毎朝7時頃に行きましたが、テーブルの60%位が埋っている程度で待ち時間ゼロでした。

バイキング形式で食べ物の種類は豊富です。卵料理は調理方法を注文(スクランブル、目玉焼き等)すれば目の前で作ってくれます。中華に加えて和食(白米、納豆、味付け海苔)もありますので、純和食の朝食を組み立てる事も可能です。グアム料理(チャロモ料理)も試してみました。沖縄料理に似ていて日本人の口に合うと思います。

タモンビーチ

ホテルはビーチまで所要ゼロ分、目の前がタモンビーチです。とても良いビーチだと思います。外洋に面しているにもかかわらず波は無く遠浅で、波打ち際から100m程度沖に出ても水深は胸あたりです。海水は透明で海面上から泳いでいる魚が見えます。

海底は砂地ですが、ところどころに岩(サンゴ礁)がありナマコもいますので簡単な靴を履くことをお勧めします。ビーチサンダルだと海中で脱げてしまうと思います。

広いビーチに人は数組しか人がおらず事実上ビーチの貸し切り状態でした。ビーチにライフセーバーはいませんのでビーチでの事故は自己責任です。

天候(7月下旬はグアムの雨季)

旅行した7月下旬はグアムの雨季で湿度は夏の東京なみに高いです。午前中は雨か曇り、午後から多少晴れるパターンでした。

特にビーチでは雨だと解放感が低くなりますので、ビーチリラックス派の私としては、次のグアム旅行は乾季にしたいというのが正直な感想です。一方で、ビーチは午後だけで良く、極端に暑くないのでむしろ曇りの方がありがたいという方は雨季が適していると思います。なお、曇りでもビーチでは日焼け止めとサングラスが必要です。

アクティビティー

グアムのアクティビティー会社は複数あり、各社とも色々なメニューの中から希望するものを組み合わせて選べるようになっていました。私たちはバナナボートの歳では無いし、ダイビングのライセンスも無いので、イルカウォッチング(船で沖に出る)とヘルメット潜水をチョイスして日本から予約しておきました。

悪天候キャンセル

当日朝は雨。指定とおり朝8時30分にホテルロビーで待っているとお迎えのバンが来ましたが「イルカウォッチングは悪天候で中止。ヘルメット潜水は実施するので11時30分に迎えに来る」との事。「雨の日はイルカは海底で寝ているのか?」と冗談を言ったら「寝ているイルカもいるよ(笑)。波が高くて船酔いするから中止にしたんだ」。中止なら事前に電話で連絡してくれれば朝寝坊できたに、と思いましたが、これもグアム流と受け止めて部屋に戻って二度寝しました。

ヘルメット潜水

会場の海岸に到着した時は天候は曇りでした。ヘルメット潜水は肩まであるフルフェースのヘルメットの中に地上から常にホースで空気を送る事により、ヘルメットの中には海水が侵入してこない仕組みでした。ヘルメットの重さが、ヘルメットと体の浮力よりも少し重いため、体が浮かずに海底を歩行できます。

海中に潜ったのは初めてでした。水深4~5mで潜水時間は30分程度です。海中には予めガイドロープが張ってあり、これを伝って歩きます。さらにスタッフが常に一緒にいるので海中で迷子にはなりません。グアムの海はきれいで、手に持っているソーセージを多数の魚が食べにくるので楽しい経験になりました。

陸に上がって休憩中にスタッフと話したところ「今日の海流は普通程度、視程も普通」との事ですので、曇りの天候でも十分楽しめると思います。

潜水当日は飛行機に乗らないように注意がなされています。潜水中と飛行機内との気圧差が大きいので減圧症を発症する恐れがあるため、との事でした。

タモンの街

一言でいえば「ミニミニハワイ」、「大きめの沖縄県恩納村リゾート地域」のような感じで、中小規模の飲食店がわりと多い印象です。台風Mawarの被害は残っていて、ところどころお店の看板が壊れているし、休業中のお店もチラホラありました。恋人岬は台風で施設が損傷したため閉鎖(恋人岬行のバスも運休)でした。

街の治安は(少なくとも)夜8時位までは安全だと感じました。(夜遊びをしなかったので夜8時以降の治安はわかりません)

タモン郊外

昼過ぎにホテルからマイクロネシアモールまで歩いてみました。天候は曇で極端に暑くないし、地図によれば所要30分なので歩いて行けると判断しました。

ルート1(国道?1号線)は片側3車線で交通量が多く歩道もあるのですが、ロードサイドは林か事務所か倉庫で人気が無い上に、15分間歩いても私たち以外歩行者が一人もいません。建物に落書きは無いので「非常に危険」ではありませんが「やや危険」だと思い引き返そうかと思いましたが、すでに半分まで来ているのでそのままマイクロネシアモールまで歩きました。

帰りはホテルまで「赤いバス」を利用しました。チケットはバス待ちの時間にスマホを用いてネットで購入しようとしたところ、購入Webサイトに初回利用者限定の1時間の無料乗車券があったのでこれを使いました。スマホの画面に無料券を表示させてバスドライバーに提示して乗車します。バスは時刻表とおりに運行されていました。

熱中症防止と安全のため、タモン郊外に行く手段として徒歩は避けることをお勧めします。

お買い物

営業時間

マイクロネシアモールの中のスパーマーケット(Pay-Less)は夕方5時閉店、タモン目抜き通りのDFSも閉店は夕方5時でした。スーパー台風Mayerの影響で閉店時間を早めていたのかもしれません。(2023年9月現在、Pay-Less のWebサイトには24時間営業と記載されています。)

グアムのお店は閉店時間が早いお店もあるので、事前にWebで営業時間を調査してから行くことをお勧めします。

クレジットカード

グアムのお店はほぼ100%クレジットカードが使用できます。私はタクシー以外は全てカード払いにしました。

ただし1日に一回はカード読み取り機に「declined」と表示されてカード決済ができません。現地の店員さんは日本のように使用不可の原因探求(カードの挿入状態確認等)はしませんので、こだわらずにすぐに別のカードを使用して支払いました。台風被害からの復旧中なのでカード認証の通信回線が不安定だったのかもしれません。使用できなかったカードも別のお店では問題なく使用できます。

ショッピングには2種のカードを持ち歩くとスムースです。

食事

レストランの雰囲気と料理の紹介は他のブログに譲ります。総論としてグアムの食事は美味しく、料金は日本の2倍ですね。

レストラン

いずれのレストランでも私たちのテーブル担当は若い女性でした。メニュー記載の食事については説明してくれますが、ビールの銘柄に迷っても、テーブルサイドで待っていてくれます。彼女たちはビールの味には詳しくないように感じたので質問しませんでした。グアムでは飲酒できるのは21歳からだしビール銘柄ごとの味の差は微小なので、無理もないと思います。

ビールにこだわる方は、各種ビールの銘柄と味は事前に調べてからレストランに行きましょう。

会計はテーブルでクレジットカードをテーブル担当店員に渡して、持ってきてくれた会計伝票に自分でチップ金額と総合計金額をボールペンで記入する、アメリカスタイルです。あるレストランでは会計伝票にすでに10%のチップが含まれているので、(10%を超える部分の)追加のチップ金額と総合計を記入します。

フードコート

グアムのフードコートは食事の種類が豊富で充実しています。安価で清潔なのでフードコートでの食事もお勧めです。

多くのお店では、ショーケースに展示してある各種具材の中から自分の好みの具材を選択して店員さんが箱に詰めてくれるのですが、私は具材の味と英単語がわかりません。味はヤマ勘で、選択は指さしで注文しますが、それでも大外れした事はありません。

コロナ禍後はフードコートでもチップの要求が出現していると聞いていますが、私が利用した全てのフードコートではチップは不要でした。店員さんが具材選択を親切に手伝ってくれたような場合はレジ横のガラス瓶(チップジャー)に1~2ドルいれながら「サンキュー」と言えばよいと思います。

日本に帰国

グアム空港へ移動

ホテル玄関でタクシーを呼んでもらおうとベルパーソンに声をかけたら、「私はタクシードライバーだ。空港まで$30でどうか?」との事。往路と同じ金額なので「OK」として玄関前に停車していたタクシーで出発しましたが、後で考えると復路も「空港料金」が適用されるのか疑問です。

それよりも、ホテル滞在の基本としてベルパーソンの制服はしっかり覚えないといけませんね。

グアム空港

「海外の空港で国際線に乗る場合は出発時刻の3時間前に空港に到着する」との私のポリシーを今回も適用しました。ユナイテッド航空のチェックインカウンターは出発2時間前にビジネスクラスのカウンターがオープンして、その時にカウンター前にいるは私たちだけでした。ビジネスクラスのカウンタースタッフが手招きするのでそちらでチェックインしました。

セキュリティーは待ち時間5分程度。検査場に入る直前に妻の水筒に水が入ったままである事に気付きましたが、ここまで来ると液体の捨て場所がありません。仕方がないので水筒の水を一気飲みです。セキュリティーチェックは成田空港よりも入念です。

AirsideにはDuty Freeを含めていくつかお店があります。フードコートのハンバーガーを食べたところ、日本と同じ味でした。韓国行きの出発便があるらしくフードコート内は韓国語で満ち溢れています。

出発ゲートはターミナルの一番奥で、早めに出発ゲートに行ったところゲートスタッフも乗客もおらず静かです。これならラウンジ不要です。ただゲートの待合い椅子はシミが多く、そろそろ入れ替え時期です。

成田への飛行

復路の機材もボーイング737でエコノミークラスは満席です。乗客はほぼ日本人だと思いました。往路と同じく2名の日本人キャビンクルーが乗務しているとの事。機内アナウンスは往路と同じく英語の次が日本語でした。復路も寒さ対策のライトダウンを着用です。

離陸して1時間はガタガタゆれてシートベルトサインが消えません。窓の外を見ると、目線よりずっと高くまで成長している積乱雲がいくつも見えます。巡航高度は3万フィート以上だと思いますので、雲は成層圏まで達している事になります。低緯度の空ではよくある事なのでしょうか。 ようやくシートベルトサインが消えた際は操縦席から「長時間ご辛抱いただきありがとうございます」のアナウンスがありました。

機内食はキャビンクルーから「チキン or Kahtsu?」、「Kahtsuとは何ですか?」と問うと料理のアルミホイルカバーを外して見せてくれました。私はコロッケだと思いましたが、これをチョイスして食べた妻が言うには「豆腐のカツ」との事。

成田入国審査と税関

成田空港の入国審査は日本人用の自動化ゲートを使用するので、所定の操作をするとフラッパーゲートが開きます。

成田税関はどのゲートも3組くらいしか並んでいないので、スーツケース受取りコンベヤの最寄りの、紙と電子申告の共用ゲートを利用しました。グアムで完了していた電子税関申告(Visit Japan Web)(詳しくは準備編2を参照ください)のQRコードをスマホに表示させて税関職員の指示にしたがってコードリーダーに読み込ませました。これなら紙の税関申告書を税関職員に提出しても待ち時間は同じなので、電子税関申告のメリットは復路の機内で税関申告書を記入する手間が省ける、程度でした。恐らく税関が混雑している場合は電子税関申告専用ゲートが威力を発揮するのでしょうね。

まとめ

グアムは「気軽に行ける海外」で、きれいなビーチと素朴な現地の方々の中で過ごしてリラックスできました。また行きたいと思います。

なお、往路の機内放送が聞き取れず英語力低下を実感しました(旅行編1を参照ください)が、グアム滞在中にかなり感覚を取り戻しました。今ならユナイテッド航空から非常席の着席を打診されても受諾できそうです。英語が錆びついた方の語学リハビリにも良い所だと思います。

グアムの観光名所やレストランの紹介ブログは多数あるので、このブログはそれ以外の事に重点を置きました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。