グアム旅行記 予約から帰国まで(準備編3 グアム用スマホSIMの選び方、旅行保険、たびレジ)

海外旅行
写真はイメージです。

2023年7月下旬にグアムに旅行しました。

5年間の海外ブランクがあったので、新たな気づきがありました。旅行の様子を「準備編1~3」と「旅行編1~2」に分けて、気ままに書いていきます。今回は「準備編3」です。

前回の「準備編2」はこちらです。

スマホ用のSIM(プリペイド海外SIM)の購入

海外旅行において、スマホは重要です。(今回の旅行で知った事ですが)入国審査や税関申告はデジタル化が進んでいます。土地勘の無い海外ではグーグルマップが、流しのタクシーがいない国ではタクシーアプリが便利です。

日本で使用しているスマホは、そのままではグアムで使用する事ができない場合があります。グアムで使用できたとしても国際ローミングとなるので、音声電話、データ通信ともに通信料が高額になります。(一部の例外はあります)

一般的な解決策は海外モバイルWi-Fiルーターをレンタルして、グアムではスマホと海外モバイルWi-Fiルーターをペアで使用する方法です。これか述べる面倒な調査や手続きが不要なので気軽に利用できます。

しかし私は(小型とはいえ)モバイルWi-Fiルーターをスマホとともに持ち歩くのが面倒に感じます。

私と妻が別行動した場合でも、相互に連絡が取れるようにするためには、モバイルWi-Fiルーターは各人に1台必要です(つまり今回は2台必要です)。私が海外レンタルWi-Fi業者さんを2~3社調べた限りでは、モバイルWi-Fiルーターを2台レンタルするよりも、グアムプリペイドSIMを2枚購入した方が安価でした。(しっかり調べればSIMより安価なWi-Fiもあるかもしれません)。

加えて、グアムの市内電話番号を取得しておけば、例えばホテルやレストランが混雑している際に、部屋やテーブルの準備ができたら折返し私に電話してくれるように依頼しやすくなります。気に入った個人タクシーのドライバーとの電話連絡も容易です。(日本の携帯電話番号のままだと、グアムの方が私に電話する際は日本に国際電話をかけてもらう事になるので、私は気軽に頼みづらいです)。

これらの事から、今回の旅行では予めグアム用のプリペイドSIM(通話、データ通信、SMSの3種が使えるもの)を購入して、グアムに到着したら、使用するSIMを日本SIMからグアムSIMに切り替える事にしました。

グアム用SIMの選び方

以下にグアムSIMを入手した手順を少し詳しく記述します.最近はeSIMが使えるスマホも登場してきていますが、私のスマホは「普通のSIM」を使用するタイプです。

STEP0.手持ちのスマホは「SIMロックされていない(つまりSIMフリースマホ)」である事を再確認します。

STEP1.アマゾンで、グアムで使用できるプリペイドSIMを調べて、プリペイドSIMで使用するグアムの携帯電話会社を把握します。私は「IT&E社グアム」を使用するプリペイドSIMを候補に挙げました。

STEP2. IT&E社グアムの基地局の電波周波数(バンドと言います)をネットで調べました。「IT&E Guam Band」でネット検索すると、この携帯電話会社のバンド情報に関するWebサイトが複数表示されます(英文のWebサイトです)。

Webサイト内の記載において、「GSM」は2G通信システム、「UMTS」は3G通信システム,「4G LTE」は4G通信システムの事です。

2G,3G,4Gの順にデータ通信速度が高速になります。つまりネットがよりサクサク動き、動画がよりスムースに見られます。日本では、概略2015年頃以降は4Gが普及しています。

IT&Eグアムの基地局の電波周波数(バンド)は以下のとおりでした。

通信システム電波周波数(バンド)
4GB12
3GB2
2G1900MHz
IT&Eグアム基地局のバンド

次に、私のスマホが対応している電波周波数(バンド)を調べました。スマホの取説かスマホが入っていた箱、これらに記載が無ければスマホメーカーの公式Webサイトで調べるのが正確です。

通信システム電波周波数(バンド)
4GB1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28/B38/B40/B41
3GB1/B2/B5/B8
2G850MHz/900MHz/1,800MHz/1,900MHz
私のスマホが対応しているバンド

STEP3.上の2つの表を用いて、グアム携帯電話会社と自分のスマホとで共通しているバンドの有無を調査します。4G(LTE)通信システムは、IT&E社グアムと私の携帯とで共通しているバンドがありません。3G通信システムは、バンドB2が共通しています。2G通信システムは1900MHzが共通しています。

つまり、STEP1で購入候補としたSIMをグアムで使用すると、3G通信システムと2G通信システムが使用可能という事になります。スマホは高速な通信システムを自動的に選択しますので、グアムでは3G通信システムとなるはずです。妻のスマホ(私のスマホとはメーカーが異なります)も同様に、3G通信システムと2G通信システムのバンドが共通していました。

私も妻もグアムの携帯電話回線はレストランの予約電話、Google Map、ホームページ閲覧、LINEを主に使用し、動画のアップ/ダウンロードやビデオ会議はしませんので、3G通信システムで支障はありません。(動画にアクセスする必要がある場合は、ホテルのWi/Fiを利用します)。

STEP4.グアムでは3G通信システムとなることを承知の上で、アマゾンでグアムSIMを2枚(二人分)購入しました。

グアムでは、スマホに4Gと表示されました。

話はグアム到着直後に飛びます。

グアム到着後にSIMを日本SIMからグアムSIMに切り替えた後にスマホの表示を見ると、私と妻のスマホ両方ともにアンテナバー表示の隣に「4G」と表示されました。本当に4G通信システムを使用しているのであれば嬉しい誤算です。一方で、自称技術屋として、なぜ「3G」でないのか納得できずスッキリしません。今後、理由を調査したいと思います。

スマホ内にSIMをセットする

私のSIMトレイにはSIM2種とメモリ1つが搭載できます。右から、外部メモリ、グアム用プリペイドSIM,日本のSIM

話を旅行前に戻します。

私のスマホも妻のスマホもSIMが2枚同時装着できるタイプなので、日本にいる間に、スマホのSIMトレイを引出して、現在使用中の日本の携帯電話会社のSIMの隣の空きスロットにグアムSIMをセットしました。

注意

スマホの故障防止のため、スマホのSIMトレイを引き出す前にスマホの電源をOFFします。

SIMのアクティベーション予約(SIM使用開始日の登録)

今回購入したグアムSIMは、使用開始日を専用Webから登録するタイプでした。グアム出発前までに指定されたWebにSIM番号とグアム到着予定日を入力してアクティベーションの予約完了です。(グアムSIMの取説には、”使用する二日前までに使用開始日を登録してください”と記載がありました。)

注意

自動的にアクティベーションされるタイプのプリペイドSIMもあります。このタイプのプリペイドSIMを日本でスマホに装着した場合、日本の基地局電波を受信するとプリペイドSIMが自動的にアクティベートされて、プリペイドSIMの使用残日数カウントダウンが開始されてしまいます。このタイプのプリペイドSIMのスマホ搭載は、グアム到着日に行う方が無難です。

APNの設定

SIMを変更する場合は、いままで述べてきた事項に加えてAPN(Access Point Name)設定作業がありますが、これについては「旅行編」で述べることにします。

クレジットカード会社にグアム旅行日程を連絡

海外では、クレジットカードはパスポートの次に重要です。グアムは(タクシーを除き)クレジットカード社会でした。また、多額の現金を持ち歩くのは盗難に会った場合の被害が大きくなりますが、クレジットカードの盗難であればカード会社に電話してカードを止めれもらえば被害は小さくてすみます。

クレジットカード会社のコンピューターは、クレジットカードの不正利用を常に監視しています。今まで日本で使用されていたクレジットカードがグアムで使用された場合、カード会社のコンピューターが「不正利用」と判定してカードを停止する可能性があります。

このトラブルを回避するため、グアムに持参予定の3種のクレジットカード会社に、出発前までにグアム旅行の日程を電話で連絡しておきました。こうすればカード会社のコンピューターがグアムでカードを使用した事を理由に不正利用と判定する事は無くなります。

海外旅行保険

グアムで病気やケガをして治療を受けると、日本の健康保険は使えませんので全額自費となります。アメリカの医療は自由診療であり、医療費は日本と比較して非常に高額だと聞いています万一、グアムで手術、入院、となると日本では考えられないほどの高額な医療費を請求されるそうです。具体的な治療費例は各海外旅行保険のWebサイトに記載されています。

グアムで他人や他人の財産に損害を与えた場合の損害賠償にも備える必要があります。(たとえばホテルの風呂を溢れさせて階下に水漏れさせてしまう等)。アメリカは訴訟社会ですから、弁護士が介在して損害賠償請求額が高額となる可能性があります。

この経済リスクを回避するために海外旅行保険の加入は必須だと思います。私が重視する点は以下のとおりです。

  • 治療費用保険金額が十分である事
  • グアムで新型コロナを発症して治療を受けた場合でも治療費用保険金が支払われる事
  • 賠償責任保険金額が十分である事

私が今回のグアム旅行の支払いに使用したクレジットカードには海外旅行保険が付帯されていますが、「治療費用」の支払上限金額は私の希望額に対して全く不足で、金額が一桁足りないと感じました。

ネットで加入できる海外旅行保険が便利で保険料も手頃だと思います。出国までに加入しておきました。

契約書類はネットで閲覧できるようになっていますが、体調急変等の緊急事態ではスマホが操作できないかもしれないので、保険証(英文)、保険会社の緊急連絡先、保険会社と提携しているグアムの病院の連絡先は印字して持参しました。

たびレジに登録

グアムの治安は(アメリカにしては)良好でしたが、過去に地震や台風災害による緊急事態は発生しています。このような場合の情報源として、外務省の「海外安全情報無料配信サービス、略称(たびレジ)」に登録しておきました。これにより緊急事態発生の場合には外務省からの情報をメールで受け取る事ができます。登録費用は無料です。

タクシーアプリ

流しのタクシーがいないグアムでは、タクシーアプリは便利です。一般的にはUberが有名ですが、あいにくグアムにはUberがありません。その代わり Stroll があります。使い方はUberとほぼ同じです。日本出国までにスマホにアプリをダウンロードしておきました。

アプリの設定過程で、Strollから携帯電話番号にSMSで認証パスワードが送付されてきます。私はグアム滞在中はグアムのプリペイドSIMを利用するので、日本の携帯電話番号は使いません。アプリの設定はグアムに到着後、グアムSIMを開通させてグアムの市内電話番号でSMSが受信できるようになってから実施しました。

まとめ

安全なグアム旅行のために必要だと思う準備を記述しました。

評判のレストランや人気の現地アクティビティーの予約情報が全く無い、何とも事務的で無機質な「グアム旅行記 準備編」をこれで終わります。